全国対応|支援事例集

IT受託会社支援を中心に、 関連する支援も含めて、資金戦略を実務でどう組み立てているかをまとめた事例です。

[1.資金戦略・財務顧問事例]

保証付き融資頼みから抜けるには何を整えるべきか|IT受託会社のための資金構造見直し

はじめに

プロパー融資を受けられる会社にしたい。
そう考えたとき、話が「どの銀行に行くか」「何を出せば通るか」に寄りすぎることがあります。

ですが、実際にはその前に整理すべきことがあります。
IT受託会社の資金繰りは、決算書の見た目ほど単純ではありません。

売上は立っているのに入金が遅れ、外注費や人件費は先に出る。

案件が増えても、そのぶん運転資金が先に必要になる。

採用や体制強化を考えたいのに、手元資金と返済負担が気になって動けない。

そういうことが普通に起こります。

この状態のまま借入だけを増やしても、金融機関との関係は深まりません。
保証付き融資から一部プロパー、さらに本格的なプロパーへ進める会社は、例外なく、借入の前に資金の中身を整理しています。

この記事では、保証付き融資頼みの状態から抜けるために、何をどう整えるべきかを実務の順番で整理します。

なぜ、売上があっても保証付き融資頼みの状態から抜けにくいのか

保証付き融資から抜けられない会社は、業績が悪い会社とは限りません。
むしろ、売上はあるのに、借入の説明が弱い会社の方が多いです。

金融機関が見ているのは、利益が出ているかどうかだけではありません。
今の借入が何のためにあるのか。
その返済は、どの利益や入金で支えるのか。
追加の借入が必要だとして、それは一時的な山なのか、恒常的な不足なのか。
そこが整理されていないと、保証付き融資は使えても、銀行が自分の判断で貸すプロパー融資には進みにくくなります。

保証付き依存から抜けられない原因は、銀行との関係以前に、会社側で資金の見え方が整っていないことにある。まずそこを直さないと、借入の種類だけ変えても中身は変わりません。

IT受託会社の資金繰りで起こりやすい3つのズレ

売上計上と入金のズレ

案件は進んでいる。数字上の売上も立っている。
それでも、実際の入金は翌月末や翌々月末になることがあります。

その間に外注費や人件費は先に出ていきます。

売上があることと、現金があることは別です。
ここを混同したまま借入を考えると、必要な時期も金額もずれていきます。

案件拡大と運転資金のズレ

受注が増えること自体は良いことです。
ただ、案件を回すためには、先に人を入れる、外注を増やす、環境を整える必要が出ます。

売上が伸びれば資金も楽になる、とは限りません。
伸びるほど先にお金が出ていく局面もあります。

IT受託会社では、ここで資金繰りが詰まりやすいです。

投資判断と返済負担のズレ

採用、教育、営業強化、開発投資。
打ち手を打ちたい局面でも、既存借入の返済が重いと、意思決定が細ります。

問題は、借入があること自体ではありません。
借入の期間、返済負担、資金用途の整理が、今の経営に合っているかどうかです。そこが合っていないと、借りているのに苦しい状態が続きます。

まず整えるべきは、借入の前に資金の流れを見えるようにすること

プロパー融資の話をする前に、まずやるべきことがあります。
資金繰りを、感覚ではなく数字で見える状態にすることです。

3か月から6か月先までの資金繰り表を持つ

少なくとも3か月から6か月先までの資金繰り表は必要です。
入金予定、出金予定、借入返済、税金、賞与、外注費、人件費、大きな投資予定を並べ、週次で更新します。

ここで大事なのは、完璧な予測ではありません。
どの月、どの週に資金が薄くなるかを、早めに掴めることです。

100点の精度より、崩れる前に気づけることの方が重要です。

運転資金の不足を「恒常」と「一時」に分ける

不足の原因が毎月の入出金のズレなのか。
それとも、大型案件、採用、外注増、設備投資など、特定の時期だけに出る山なのか。
ここを分けて考えないと、借り方を誤ります。

恒常的な不足に短期資金を積み重ねると、いずれ返済が経営を圧迫します。
一方で、一時的な山に対して長すぎる資金を入れると、資金効率が悪くなります。

借入の問題は、金額以前に器合わせの問題です。
何に対して、どの長さのお金を入れるのか。

そこが揃っていないと、融資は通っても経営は楽になりません。

既存借入が今の経営に合っているかを見直す

追加融資の話をする前に、今ある借入を見直す必要があります。
毎月の返済額はいくらか。
その返済が資金繰りにどの程度効いているか。
借換や返済条件の見直しを検討すべきものはないか。

借入は、受けた時点では正しくても、その後の経営環境に合わなくなることがあります。
そこを放置したまま新規借入を積み増すと、資金調達はできても身動きが取りにくくなります。

保証付きから一部プロパーへ進む会社が準備していること

保証付き融資から一部プロパーへ進める会社は、特別な会社ではありません。
ただし、日頃の整理が違います。

借入の目的がはっきりしている

何に使う資金なのか。
どの時期に必要なのか。
その資金を、どの入金や利益で返していくのか。
ここが一直線に説明できます。

逆に、この整理ができていないと、金融機関から見れば「とりあえず必要だから借りたい」に見えてしまいます。それでは、関係は深まりません。

既存借入の説明ができる

今ある借入が、どういう意図で入っていて、返済がどう経営に効いているか。
この説明ができる会社は強いです。

新規借入の話だけをしても、金融機関は過去の借入の積み上がり方を見ています。
そこが雑だと、追加融資の説明も弱くなります。

金融機関ごとの役割が整理されている

メインで継続的に対話する先。
条件面を比較する先。
地域の情報や関係性を重視する先。
すべてを同じように扱うのではなく、誰とどの論点で話すかを決めています。

金融機関対応は数ではありません。
関係の深さと、情報の出し方の整い方です。

金融機関に伝えるべきなのは「希望」ではなく「整理された資金の筋道」

面談で伝えるべきことは複雑ではありません。
ただし、曖昧では困ります。

まず伝えるべきは資金の使途

何に使うのか。
運転資金なのか、採用や外注増に備える資金なのか、設備や投資のためなのか。
ここが曖昧だと、話は進みません。

次に必要なのは金額と時期の整合

なぜその金額なのか。
いつ必要なのか。
不足がどの月に出るのか。
感覚ではなく、資金繰り表とつながっている必要があります。

最後に問われるのは返済原資

どの売上、どの回収、どの利益で返していくのか。
単に「売上が伸びる見込みです」では弱いです。

受注の状況、継続契約の見通し、粗利の改善、既存返済とのバランスまで含めて説明できる方がよいです。

必要なのは、見栄えの良い資料ではありません。
会社自身が、自分たちの資金の流れを説明できる状態にあることです。
A4一枚の資料でも、そこが整理されていれば十分伝わります。

プロパー融資は「取ること」より「入れる状態をつくること」が先

プロパー融資は、特別な会社だけの話ではありません。
ただ、銀行に評価される前に、会社自身が自社の資金を説明できる状態に入っている必要があります。

保証付き融資から抜けるとは、融資商品を変えることではありません。
借入の意味を整理し、返済負担を整え、資金繰りの波を把握し、次の投資判断まで見据えてお金を組み直すことです。

そこができていないまま「プロパー融資を取りたい」と言っても、表面しか動きません。
逆に、そこが整理されていれば、保証付きから一部プロパー、そして本格的なプロパーへ進む話は、現実的なものになります。

まとめ

売上があることと、借入に耐えられることは同じではありません。
利益が出ていることと、返済と投資の両方を回せることも同じではありません。

だからこそ、先に整えるべきなのは、
資金繰りの見える化、借入の用途の整理、返済原資の説明、金融機関ごとの役割分担です。

当事務所では、融資申請だけを切り出して見るのではなく、借入・返済・追加融資・投資判断まで含めて、資金構造そのものを見直す前提で支援しています。
保証付き依存から抜けたいという相談も、結局はそこに行き着きます。

ご相談を検討される方へ

当事務所が主に見ているのは、
IT受託会社で、売上の伸びに対して手元資金が薄い、借入の設計が経営判断の足を引っ張っている、追加融資や投資判断の前に資金の整理をし直したい、というケースです。

一方で、融資の可否だけを知りたい相談、相場確認だけの相談、単発で申請だけを依頼したい相談には、あまり向いていません。

借入を増やすこと自体が目的ではなく、
次の借入、次の採用、次の投資に耐えられる形に資金を組み直したい場合に、このテーマは意味を持ちます。

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