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[1.融資申請・入出金資料の整理事例]

複数の借入があるIT受託会社|返済・入出金予定を3年分の資料へ整理した事例

※守秘義務に配慮し、企業や人物を特定できないよう、規模・時期・金額など一部の情報を加工・変更しています。

借入は会社の成長を支える一方、複数になると、毎月の返済負担や終了時期が分かりにくくなることがあります。

今回ご紹介するのは、複数の既存借入を返済しながら、ご依頼者が検討した採用・外注・設備投資等の予定を3年分の入出金・返済予定資料へ反映したIT受託会社の事例です。

ACTIONでは、借入ごとの返済予定と今後の入金・支払い予定を、3年分の入出金・返済予定資料へ反映しました。

そのうえで、ご依頼者が検討・決定した採用・外注・設備投資等の予定を反映し、経営者自身が確認できる資料を作成しました。

相談前の状況

相談者は、創業から数年が経過し、受注と人員体制を段階的に拡大してきたIT受託会社の経営者です。

会社の成長に合わせ、必要な時期に運転資金などの借入を利用していました。

それぞれの借入には目的があり、返済も続けていましたが、借入本数が増えたことで、会社全体の返済負担が見えにくくなっていました。

今後は採用や外注の拡大も検討していました。しかし、既存借入を返済しながら実行しても、手元資金を維持できるか判断できない状態でした。

経営者が感じていた不安や迷い

経営者が感じていた主な不安は、次のようなものです。

  • 毎月の返済総額が今後どのように変わるか
  • 返済を続けながら採用してよいか
  • 外注費が増えた場合も資金を維持できるか
  • 検収や入金が遅れた月に支払いを続けられるか
  • 追加融資を検討すべきか
  • 借入を増やさず、現在の資金で対応できるか
  • 3年後にどの程度の借入残高と手元資金が残るか

試算表では利益が出ていても、毎月の返済と入金時期の関係までは把握しにくいことがあります。

そのため、借入残高だけではなく、月ごとの返済額と返済後の現預金を確認する必要がありました。

数字を整理して分かったこと

最初に、借入を金融機関ごとではなく、会社全体で一つの一覧にまとめました。

確認した項目は、次のとおりです。

  • 借入先
  • 当初の借入額
  • 現在の残高
  • 毎月の返済額
  • 金利
  • 返済終了予定
  • 資金の使い道
  • 据置期間の有無
  • 保証の有無

次に、借入返済と事業のお金を同じ時間軸へ並べました。

  • 案件ごとの入金予定
  • 給与と社会保険料
  • 外注費
  • 納税や賞与
  • 採用費
  • 設備や開発環境への投資
  • 借入の元金返済と利息

整理すると、年間の返済総額だけでなく、複数の支払いが重なって手元資金が薄くなりやすい月を確認できました。

また、借入の一部が終了した後に返済負担が軽くなる時期と、その前に採用や投資を行った場合の違いも比較できるようになりました。

ACTIONが整理した内容

ACTIONでは、ご依頼者から提示された現在の予定と条件変更後の予定案を、同じ入出金予定表へ反映しました。

主に確認したのは、次のようなケースです。

  • 現在の売上・入金予定が続く場合
  • 検収または入金が遅れた場合
  • 採用を予定どおり行う場合
  • 採用時期を後ろへずらす場合
  • 外注費が増えた場合
  • 追加投資を行う場合
  • 追加融資を利用しない場合
  • 追加融資を検討する場合

追加融資を検討する予定案についても、希望額と新たな返済予定を入出金・返済予定資料へ反映しました。融資の可否判断は行っていません。

新たな返済を加えた後も、給与、外注費、既存返済、税金を無理なく支払えるかを確認しました。

計画どおりに進む場合と遅れた場合の予定を資料へ反映し、借入返済後の現預金を月ごとに確認できるようにしました。

経営者が確認できるようになったこと

整理後は、経営者が判断するための確認資料として、返済後の入出金・預金残高の予定を確認できるようになりました。

経営者が確認できるようになったのは、次の点です。

  • 借入ごとの返済終了時期
  • 会社全体の月別返済額
  • 手元資金が薄くなりやすい月
  • 採用前に確認したい資金余力
  • 外注費を増やした場合の影響
  • 投資時期を変更した場合の違い
  • 追加融資を利用した場合の返済負担
  • 金融機関へ説明するために必要な資料

ACTIONは、借入・借換え・採用・投資の判断、税務相談、金融機関との交渉・代理を行っていません。

実行する場合と見送る場合の予定を同じ表へ反映し、経営者自身が判断するために確認できる資料を整えました。

この事例から分かる一般的なポイント

借入が複数ある場合は、借入残高の合計だけでなく、月ごとの返済額と終了時期を見ることが大切です。

借入ごとの返済額は小さくても、複数が重なると、採用や投資へ使える資金が少なくなる場合があります。

特にIT受託会社では、次の支払いと返済を同時に確認する必要があります。

  • 社員の給与と社会保険料
  • 外注費
  • 検収までに必要な開発費
  • 既存借入の返済
  • 納税
  • 採用や設備投資

売上や利益だけでなく、入金・支払い・返済を同じ時間軸に置くことで、借入後も会社が無理なく回るかを考えやすくなります。

同じような状況の経営者が確認したいこと

複数の借入がある場合は、次の資料を一か所に集めてみてください。

  • すべての借入返済予定表
  • 直近の試算表
  • 現在の預金残高
  • 今後の入金予定
  • 人件費と外注費の支払予定
  • 納税・賞与などの臨時支出
  • 採用と投資の予定
  • 主要案件の契約期間と入金条件
  • 今後3年間の借入残高
  • 返済後の月別現預金

追加融資を検討する場合は、ご依頼者が提示した希望額と返済予定を入出金・返済予定資料へ反映し、融資申請等で説明する事実・数値資料を整理します。

個別の借入返済予定と、ご自身で決定した今後の計画を3年分の入出金・返済予定資料へ反映したい場合は、③ IT受託会社向け 既存借入・返済予定資料整理をご確認ください。追加融資の実行や審査結果を保証するものではありません。

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